WWOOFとは？
「WWOOF」（ウーフ）という言葉を聞いたことがありますか？
WWOOFは「Working Weekends on Organic Farms」の略で、直訳は「有機農家で週末働く」です。システムはその名の通り、有機農家で週末だけ働くことです。
そもそも名前の由来も、1971年にイギリスのサセックスにあるエマーソン大学の農場で働く四人を週末だけ手伝うことから始まったそうです。都市から田舎へ農業体験することの喜びは世界各国へ広がっていきました。現在では60ヵ国以上の国にWWOOF事務局があります。
「Working」といっているけれど、基本的には無給です。生産者は宿泊も食事も無料で提供します。その代わりに、参加者（WWOOFer ウーファー）は農業の手伝いをします。生産者と参加者の間には金銭のやりとりはありません。WWOOFerはホストと同じ環境で暮らし、家族の一員となって生活を共にします。
どんなことをするの？
WWOOFer（ウーファー ）を受け入れる、ホストは有機農家です。有機農家というのは無農薬、無化学肥料で作物を栽培する農家さんたちです。農薬などに頼らない分、その生産工程の手間は多いです。オーガニックに対する考えや取組をじかに体験できる機会となるでしょう。
また、農家民宿、農家レストランやカフェ、玄米菜食店、自然食品店、 自然体験学校、治療院、陶芸工房など、農業と合わせて別業種をしているタイプのホストも登録しています。なので、仕事はホストによって多様です。農作業だけではなく、時には掃除、炊事や洗濯など様々です。
WWOOFで得られるものとは
WWOOFの魅力は人との交流と自然に生きていることを実感できることです。
例えば、あなたが都市部に住んでいて、毎日忙殺した日々を送っていたとします。家と職場の往復で食事は自炊する時間もなくコンビニ弁当。楽しみといえば半年に一度のボーナス。そんな日々が当たり前で、なんの違和感もなかったある日突然、このまま死ぬのか、とふと考える。このまま死にたくはない。そう猛烈に思うのだった。
仕事に追われる日々では自分自身の時間を作ることが出来ません。会社の駒として働く現状に何の楽しみも、希望も見出せないのは、とても悲しいです。
都市部で見ることがない緑溢れる環境、野菜を育てる楽しみや、土に触れる体験は都市部では出来ません。ホストの人々と触れ合うことで、社会への直接的な結びつきが出来ます。それは言葉では表現することの出来ない充実感を得ることが出来るでしょう。
WWOOFのはじめ方
WWOOFは登録制です。ホストもウーファーもインターネット登録を行う必要があります。登録する際は登録費が必要で、1年間有効です。
また、世界各国でWWOOFの登録システムは独立しているため、他国で活動したい場合は新規登録をしなくてはいけません。例えば、日本でWWOOFに登録して、アメリカでも行たい場合はアメリカのWWOOFに登録が必要となります。
